経営情報学部の岩崎邦彦教授のゼミ(3年生8人、4年生8人)と静岡県農業法人協会が連携して、マーケティングに課題を抱える農業法人に対し、学生がコンサルティングを実施する「アグリビジネスコンサルティング事業(通称:ABC事業)」の第1回打ち合わせが、6月14日、Zoomで行われました。 岩崎教授は、「農業にとっては、モノづくりだけではなく、コトづくりが重要。お客さんは食べるモノを買っているのではなく、食べるコトを買っている。それに加えてブランドづくりが重要であり、ABC事業では、このコトづくりとブランドづくりが主な活動フィールドになる。マーケティングを学ぶ学生と農業法人が、力をあわせて経営課題に取り組んでいくことは、双方にとって貴重な機会になる。」とあいさつしました。 今年度の対象法人は、米・小松菜を生産する「株式会社じゅんちゃんファーム」(浜松市)、苔の栽培・販売を行っている「株式会社モスファーム」(富士宮市)、お茶の栽培・製造・販売を行う「やまも製茶株式会社」(袋井市)、多肉植物を生産・販売する「株式会社カクト・ロコ」(浜松市)の4法人。「株式会社じゅんちゃんファーム」と「株式会社モスファーム」は昨年度に引き続きの参加となりました。 各法人からは、新ブランドの立ち上げへの意気込みや若者の目線にたった情報発信、直販に向けたプロモーション戦略、既存の商品と新しい商品をどのような方法で売り込んでいけばよいかなど、学生に依頼したい内容について説明がありました。 その後、グループ分け機能を使って法人ごとに分かれた学生たちは、問題点の整理や今後の進め方などを法人代表者の方々と、話し合いました。 岩崎ゼミの伊妻ゼミ長からは「今年度もオンラインではあるがこのABC事業が実施できて大変うれしく思っている。ABC事業は学生のうちから企業経営者の方々と直に接することができるため、社会でのビジネスマナー等を学べ、私たち学生にとって、心身ともに成長できる貴重な機会です。これまで学んできたマーケティング論を駆使し、学生ならではの柔軟な発想で企業に貢献できるよう取り組んでいきます。」と、これからの取り組みへの抱負を語りました。 学生の前向きな姿勢・若い感性と、農業法人とのコラボレーションがどのような実を結ぶのか、12月の成果発表会に向け期待が膨らむキックオフとなりました。 (静岡県立大学公式facebookページより)