「大学生によるお店コンサルティング事業」(大コン)公開成果発表会を開催
今年で10回目を迎える経営情報学部の岩崎ゼミと静岡市の連携事業「大学生によるお店コンサルティング事業」(通称:大コン事業)の成果発表会が、12月13日、静岡市産学交流センター「B・nest(ビネスト)」で、新型コロナウイルス感染防止対策がとられたなかで行われました。
今回は、「松坂屋地酒倶楽部(酒販売)」、「静岡おでん おがわ(飲食店)」、「レストラン浮殿(飲食店)」、「アクアリウム ミクロ(熱帯魚屋)」の4店舗が参加しました。
「松坂屋地酒倶楽部」を担当した千葉さん、井出さん、伊妻さん、小澤さんからは、「静岡の地酒情報といえば、松坂屋地酒倶楽部」となることを目標とし、来店者アンケートにより店舗とサービスの認知度や顧客のSNSの利用頻度を把握したうえで、ブログの内容改善やLINE公式アカウントの新規作成とともに、既存イベント盛り上げのためにPOPなどを作成したことなどが発表されました。店舗からは「松坂屋という大きなお店で、アイデアを実際に実現させるためにお互いに想いを出し合えたことはとても有意義だった」と感心する声がありました。
「静岡おでん おがわ」を担当した滝澤さん、八木さん、沖田さん、清水さんからは、静岡おでんの魅力を伝えたいという店舗側の要望から、SNSの強化と静岡おでんの認知拡大を狙って「しぞ~かおでん総選挙」を開催したことが発表されました。「しぞ~かおでん総選挙」では、学生がチラシのほかに、おでん17種類それぞれにキャッチコピーをつけたPOPを作成し、インスタグラムに投稿しました。店舗からは「SNS強化も良かったが、バーチャルの世界からリアルな世界に結果が出るのが嬉しかった。総選挙の後、1位~5位までくださいといった注文が増え、お客さん一回あたりの注文数が増加した」といった効果も紹介されました。
「レストラン浮殿」を担当した大野さん、青島さん、大森さん、堀田さんからは、若年層顧客の新規獲得のため「カフェタイム」に絞った企画やSNSの効果的な活用についての発表がありました。SNSの活用では、若者の利用度が高いインスタグラムを活用し、ブランディングのためにハッシュタグを活用するとともに、投稿写真のフィルターを統一する工夫を行いました。店舗からはインスタグラムの改善後にランチタイムの売り上げが前年度比8倍になったことが紹介され、会場からは驚きの声が上がりました。
「アクアリウム ミクロ」を担当した齊藤さん、岡田さん、寺嶋さん、渡辺さんは、地域の人に愛されるお店作りのために内装の改善やホームページの作成、イベントへの参加について発表しました。内装の改善では、展示を綺麗に見せるために、背景を白と黒に使い分け、初めての人でも入りやすく、ほしいものが見つけやすいレイアウトになるように工夫したことが紹介されました。店舗からは「こちらの要望にも真摯に答えてくれた」と学生の姿勢に関心する声がありました。
岩崎邦彦教授からは「アイデアだけでなく、実際に大学生が企業の方々と一緒に考えて行動できることが大コン事業の魅力であり、今回も成果につなげることができたことを喜ばしく思う。7月から12月にかけて企業の方から学ばせていただき、学生にとっても中味の濃い経験ができたと思う」と、学生・企業の双方への感謝の声が聞かれました。
最後に、静岡市長からの感謝状岩崎ゼミに贈呈されました。 (静岡県立大学公式サイトより)